キックバイクに乗った4歳の子どもが坂道を下り降り、交差点でバスと衝突……。
というニュースを目にしました。
23日午後4時15分ごろ、横須賀市池上2丁目の市道で、幼児用の二輪遊具に乗った同市在住の男児(4)が、京浜急行バスの路線バスにひかれた。男児は右脚骨折の重傷を負った。9人いた乗客にけがはなかった。
二輪遊具の4歳男児、路線バスにひかれ重傷 横須賀の市道 | カナロコ by 神奈川新聞
大人がそばに付いていたようですが、ブレーキなしのキックバイクが丁字路の交差点に進入し、バスにぶつかってしまったとのこと。
過去には死亡例もあるキックバイクの事故。
事故が起きてから後悔しても遅いので、後悔しないために事故をいかに防ぐかを考えてみました。
ふだんは客観的な比較記事と主観的なレビュー記事で構成しているこのサイトですが、今回は超主観的な個人的な意見をバリバリ主張します。
優等生的な意見だ、実質にそぐわない、そう感じるかもしれません。
それでもわたしは何よりも子どもの命・安全を優先した行動を取りたいし、実際に取る、そう思っています。
過去の事故事例
まずは過去におきたキックバイク関連の事故について、センセーショナルに扱われた大きな事故は3つあります。
倉敷市では公道での死亡事故。
関川村では公道ではありませんが、キックバイクに乗っていた子どもの救助を試みた男性の滑落死亡事故。
東京都新宿区では内輪差による巻き込みでの死亡事故。
ニュースを引用して紹介します。
岡山県倉敷市の事故
岡山県倉敷市玉島八島の市道で13日午後7時すぎ、地面を蹴って進むランニングバイクに乗っていた近くの保育園児、Aちゃん(4)が、同市内の男性(40)が運転する軽ワンボックス車にはねられ、搬送先の病院で約2時間後に死亡が確認された。県警が事故原因を調べている。
ランニングバイクはペダルがない幼児用の二輪遊具で、公道は走れない。
県警によると、祖父が犬の散歩をしながらAちゃんの後ろを歩いていたという。
ペダルない二輪遊具に乗り車と衝突、4歳児が死亡 岡山 ー朝日新聞デジタルー
新潟県関川村の事故
10日午後5時50分ごろ、新潟県関川村湯沢にある駐車場付近の崖から、近くに住むBちゃん(4)が転落、助けようとした同村土沢の大工、Cさん(54)も落ちた。Cさんが頭の骨を折るなどして死亡。Bちゃんは眼底骨折などのけがを負った。
村上署によると、ペダルのない自転車タイプの幼児用二輪遊具に乗っていたBちゃんが約20メートルの崖下に転落。Cさんは助けようとした。様子を見ていたBちゃんの母親が119番した。
2人は顔見知りで、近くの旅館の修理を終えたCさんをBちゃんが見送っていたという。
署が詳しい原因を調べている。
4歳児助けようと崖から転落、男性死亡 新潟 ー産経ニュースー
東京都新宿区の事故
19日午後2時55分ごろ、東京都新宿区市谷本村町の外苑東通りの交差点で、右折中の都営バスが横断歩道を歩いて渡っていたD君(4)=同区北山伏町=をはねた。警視庁牛込署によると、D君はその場で死亡が確認された。
都営バスにはねられ4歳男児死亡 - 産経ニュース
各所の対応
これらの事故を受けて消費者庁、国民生活センター、ストライダージャパンは以下のような注意喚起を行っています。
ペダルなし二輪遊具による坂道の事故に注意-衝突や転倒により幼児がけがを負う事故が発生-(発表情報)_国民生活センター
公道を走らない!だけでなく、道路を走らない!とするべき
まず、ストライダーなどのキックバイクで公道を走るのは絶対にやめましょう。
危ない。
キックバイクは道路交通法での車両や軽車両にはあたりません。
また、キックバイクを販売する各メーカーや輸入代理店でも公道走行を禁止しています。
キックバイクは『歩行補助車等及び小児用の車』ということで、道路交通法上では歩行者と同じ扱いとなります。
逆に言えば「歩行者と同じ場所は通行しても良い」、と取ることができますが、果たして本当にそれでいいのでしょうか。
歩行者と同じなら歩道がない道路や路側帯がない道路では、キックバイクは右端を通行することができる、ということになります。
たとえ法律上は走行できる場所であっても、危ないので、子どもの安全のためには走るべきではない、わたしはそう考えます。
「禁止されているから」、「禁止されていないから」、という視点で考えるのではなく、「安全だから」「安全でないから」という視点でとらえてみてください。
キックバイクは公園などの安全な場所で
道路を走れば車が通る場所もあります。
歩道を走っていても交差点で車道を横切ることもあります。
公道上は普通に車が走っており、キックバイクに限らずとも子どもを連れての通行は気を張るもの。
そもそもしっかりと止まることができない可能性があるキックバイク。
キックバイクでそこを走ろうというのが根本的に間違っています。
「スピードが遅いから大丈夫だろう」
「車の通りが少ないから大丈夫だろう」
そう思うかもしれませんが、「大丈夫」と思うこと自体がぜったい間違っています。
断言します。
間違っています。
ぜんぜん大丈夫ではありません。
危ない。
キックバイクは車が来ない安全な場所を選んで走行するべきです。
防げる事故はしっかり防ぎましょう。
背負えるバッグを使おう
ではどうしたらいいか。
公園までいっしょに歩く、または車で移動する、のが標準的な対応になると思います。
わたしは近所の公園までは手に持って行っていましたが、抱っこの要求を同時にされたときにとても困ったので、輪行用のバッグを購入しました。
キックバイクを背負えるタイプのバッグなので、両手が空きます。
子どもを抱っこして行くこともできるし、遊び道具を持っていくこともできます。
また、時間があるときには車で大きな公園や道の駅に行きます。
移動ありきでキックバイクを考えるべきです。
安易な考えで道路を走るのはぜったいにやめてほしいです。
背負えるバッグのレビューはこちらからご覧ください。
ヘルメットをかぶろう
キックバイクで遊ぶときには必ずヘルメットをかぶりましょう。
ヘルメットをかぶっていても事故にあうこともあるし、ケガをするときもあるかもしれません。
それでも安全のためにはヘルメットは必須。
キックバイクとヘルメットは完全にワンセットです。
切り離して考えること自体がナンセンスです。
ヘルメットはどれがいいのか悩んだらこちらのページをご覧ください。
ストライダー向けキッズヘルメットおすすめ10選!正しい選び方もチェック!
ブレーキは必要?
「キックバイクにブレーキがあれば安全なのに」
という意見がありますが、わたしはそうは思いません。
2歳3歳の子どもに正しくブレーキが扱えるかどうか考えてみてください。
まずまともにブレーキを扱うことはできず、直感的に動作できる足ブレーキのほうが何倍も確実です。
とはいえ足ブレーキも制動には時間がかかります。
それなら最初から安全でない場所でキックバイクをするべきではないのです。
ブレーキの有無なんて関係なく安全な場所でしか遊ばない、それが何よりの選択です。
キックバイクはいらない?
「安全管理ができないなら買うべきではない」
そんな意見も目にします。
極論ですがそのとおりだと思います。
子どもの安全を第一にして遊ぶことができる人だけが購入してください。
「道路を走らないと公園に行けない」
そう考える人はキックバイクには向いていません。
道路を通らないと公園に行けないなら、キックバイクを持って公園に歩いて行ってください。
「親が疲れるじゃないか」
そう思うなら買わないほうがいいと思います。
本気でおすすめしません。
キックバイクは買い与えてあとは放置、で済むおもちゃではありません。
まとめ
楽しそうだから、からだを鍛えられるから、ほしがるから、さまざまな理由でキックバイクの購入を検討していると思います。
どれもこれも健康なからだがあってこそ。
交通事故にあわない環境で安全にキックバイクを楽しんでほしい。
切にそう願っています。
悲しい事故にあわないよう、キックバイクで遊ぶときは安全な場所に移動しましょう。
ストライダー・キックバイクを買おうか買うまいか迷っている方はこちらのページもご覧ください。
わたしが使っているバッグはこちら
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