2024年4月13日、またしても悲しい事故が起きてしまいました。
3歳の女の子がワンボックスカーにはねられ、命を落としました。
25歳の運転手は過失運転致死で逮捕。
女の子が倒れていたそばには、『ペダルのない自転車のような遊具』が、壊れた状態で残されていた、とのこと。
この事故の原因は『前方不注意』であると報道されています。
逮捕された容疑者は、見通しの良い市道で停車し、同乗者をおろしたあと、前方をよく確認せずに発進したようです。
その結果、女の子をはねてしまった。
『ペダルのない自転車のような遊具』は、間違いなくキックバイクでしょう。
女の子がキックバイクで走っていたのか、止まっていたのかは明らかではありません。
女の子はその場で死亡が確認されたとのことなので、救急搬送されることもなかったようです。
見通しの良い住宅街で、夕方とはいえまだ明るい時間に、なぜこのような事故が起きてしまったのでしょうか。
報道だけではくわしいことはわかりませんが、とにかく悲しい事故であることに間違いありません。
この事故についてはさまざまな意見があるようなので、コメント欄を開放します。
被害者にならないために重要なこと
被害者にならないためには、何よりもまず、公道ではキックバイクには乗らせない。
これが重要とコドモバイク編集部は考えます。
ストライダージャパンをはじめとしたキックバイク取扱事業者は、どの会社も、「公道での使用は禁止」と名言しています。
実は、道路交通法上、幼児の乗用玩具は歩行者と同等に扱われるため、歩道のない公道を走ることは違法ではありません。
しかし、違法かどうかよりも、安全上の問題が重要です。
どの会社も公道での使用を禁止しているのは、危険性が明らかだからです。
違法か否か、禁止されているか否かは問題ではありません。
子どものために、子どもの安全のために、子どもの命のために、公道でのキックバイクはやめてください。
公園や広い空き地、キックバイクパークなど、安全な場所でキックバイクを楽しみましょう。
加害者にならないために重要なこと
今までにあった死亡事故と異なるのは、今回は『前方不注意』で事故が起きてしまったということ。
これは、3歳の女の子がキックバイクに乗っていたかどうかとは関係なく、運転手の不注意が事故を引き起こした可能性もあるようです。
同乗者をおろすために停止し、その後に発進。
そして女の子を巻き込んだ事故を起こしました。
警察官は何度もワンボックスカーの下を確認していたそうです。
(百瀬記者)「亡くなった女の子は、事故の直前に家の前で遊んでいるのを近くに住む人が目撃していました」
現場は閑静な住宅街です。ワンボックスカーを運転していた男性は同乗者を降ろすため、わずかな時間停車。
明莉ちゃんは家の前で遊んでいました。
その後、車が発進した際、明莉ちゃんは車の前方で巻き込まれたとみられています。
(近くに住む人)「ことしになって初めて外で遊んでいるのを見た」
(記者)「(事故後)警察は車のどこを確認していましたか?」
(近くに住む人)「前の下のところ。何回もしゃがんで見る姿があった」
「前をよく見ないで発進した」
このように話している運転手の男性。
なぜ前にいた明莉ちゃんに気付くことができなかったのでしょうかー
3歳女児が死亡 ワンボックスカーの死角に入り込んだか 「前をよく見ないで発進した」 北海道 | 北海道 | ニュース | STV札幌テレビ
はねられたのではなく巻き込まれたのだそう。
そして女の子は救急搬送されることなく、その場で死亡が確認されたようです。
どれだけの勢いで発進したのかはわかりませんが、子どもが巻き込まれるということを考えると寒気がします。
わたしたちは運転者としても安全に気を配り、事故を防ぐ努力をしなくてはいけません。
キックバイクに乗るときは、必ずヘルメットをかぶる
今回の事故ではヘルメットの有無については触れられていません。
車の下に巻き込まれたとのことなので、ヘルメットがあっても事故が防げたかはわかりません。
それでもやっぱり、ヘルメットの着用は安全のために重要です。
キックバイクに乗るときには必ずヘルメットをかぶらせましょう。
日本のSG、アメリカのCPSC、ヨーロッパのCE ENのいずれかの安全基準を満たしているヘルメットを選んでください。
安全な場所でキックバイクを楽しもう
キックバイクは、公園、広い空き地、キックバイクパークなど、安全な場所を選びましょう。
公園への往復は親がキックバイク用のバッグにキックバイクを入れて運ぶ。
あるいは車で行く。
「めんどくさい」と思うかもしれません。
でも、「めんどくさいから」という理由で公道で遊ばせるのはやめてください。
まとめ
安全を第一に考え、幼い命を守るためには、公道でのキックバイクは避けることが必要です。
キックバイクは楽しい乗り物ですが、公園や安全な広場での利用が最も適しています。
また、運転者も常に周囲の安全に気を配り、事故を防ぐための努力を惜しまないようにしましょう。
キックバイクで遊ぶときにはヘルメットの着用も忘れずに。
子どもたちが安全に成長し、楽しい思い出を作るためには、安全意識を常に持ち続けることが大切です。